只見の野鳥 鳴き声図鑑

種名をクリックすると鳴き声が流れます。随時更新中。

ジュウイチ

カッコウ目カッコウ科
種名はさえずりを「ジュウイチ」と聞きなしたことによる。只見では夏鳥で、オオルリなどに托卵することで知られる。

ホトトギス

カッコウ目カッコウ科
独特のさえずりは「特許許可局」とも聞きなされる。 カッコウの仲間には托卵の習性があり、ホトトギスではウグイスなどを仮親とする。

ツツドリ

カッコウ目カッコウ科
和名は単調な鳴き声を、筒を叩く音に例えたもの。只見では最もよく目にするカッコウ科の鳥で、時おり人家近くでも見られる。

ヨタカ

ヨタカ目ヨタカ科
種名に「タカ」とつくが猛禽類とは縁遠い。夏鳥。 夜行性で、日没後から「キョキョキョ…」と特徴的な鳴き声が聞かれる。

イソシギ

チドリ目シギ科
内陸部の河川でよく見られるシギ。只見町では夏鳥で、伊南川・只見川やその支流に生息する。礫の多い河原を好む。

ミサゴ

タカ目ミサゴ科
魚食性の猛禽類で沿岸部に多く、ボラなどを捕食する。川沿いに移動しているようで、只見でも時おり見られる。

オオタカ

タカ目タカ科
和名は雄の青灰色に由来し、「蒼いタカ」が転じて「オオタカ」となった。只見では夏鳥で、数は少ないが繁殖している可能性が高い。

サシバ

タカ目タカ科
只見町ではトビに次いでよく見られる猛禽類。カエルやヘビを餌とし、水田と林が隣接した環境に生息する。只見では夏鳥で、3月末から9月に見られる。

コノハズク

フクロウ目フクロウ科
日本最小のフクロウ。ブナ帯を代表する鳥のひとつで、只見の山間部に生息する。特徴的な鳴き声は22時以降によく聞かれる。

アオバズク

フクロウ目フクロウ科
夏鳥のフクロウの一種。奥山の只見では滅多に声を聞くことができないが、只見川のより下流の町では数多く生息している。

アカショウビン(さえずり)

ブッポウソウ目カワセミ科
只見町のシンボル的な鳥で、町のゆるキャラ「アカショウちゃん」のモデル。 「キョロロロ…」と涼やかにさえずる。夏鳥で、薄暗い林に生息する。

ブッポウソウ

ブッポウソウ目ブッポウソウ科
かつて「仏法僧(ブッポウソウ)」と鳴くと信じられていた鳥。実際にそう鳴くのはフクロウ科のコノハズクで、本種は「ゲッゲッ」と濁った声で鳴く。夏鳥で、森林に生息する。

アカゲラ

キツツキ目キツツキ科
下腹部の赤色が美しいキツツキ。只見では近縁のオオアカゲラより数は少ないものの、秋冬になると河原のヤナギ林で観察しやすくなる。

サンショウクイ(さえずり)

スズメ目サンショウクイ科
種名は「ヒリリ、ヒリリ」というさえずりが「山椒を食べて辛がっている様子」を思わせることに由来する。林に生息する夏鳥。

サンコウチョウ(さえずり)

スズメ目カササギビタキ科
種名はさえずりを「月・日・星」の三光として聞きなしたことによる。只見では夏鳥で、主に沢沿いのスギ植林地など薄暗い林で観察できる。

コガラ(さえずり)

スズメ目シジュウカラ科
シジュウカラに似るが、より小型で白っぽい。只見では留鳥で、ブナ林などで観察できる。

ヒガラ(さえずり)

スズメ目シジュウカラ科
シジュウカラに似るが、腹部は白くシジュウカラのような黒帯がない。只見では留鳥で、針葉樹林においてよく観察できる。

シジュウカラ(さえずり)

スズメ目シジュウカラ科
林に生息する代表的な小鳥。只見では留鳥で、春夏は主に山地で見られるが、秋冬は人家周辺でも観察される。

ウグイス(さえずり)

スズメ目ウグイス科
「ホーホケキョ」というさえずりで春を告げる小鳥。只見では夏鳥で、低木林や薮などに生息する。

ヤブサメ(さえずり)

スズメ目ウグイス科
「シシシシシ…」と尻上がりに鳴く。その声を藪に降る雨音に例えたのが和名の由来。藪に潜んで暮らすため、姿を見るのは難しい。

センダイムシクイ(さえずり)

スズメ目ムシクイ科
さえずりは「焼酎一杯グィー」と聞きなされる。夏鳥で、コナラの二次林のような明るい広葉樹林に生息する。

メジロ(さえずり)

スズメ目メジロ科
黄緑色の羽色に白いアイリングが特徴的な小鳥。只見では夏鳥。木の花の蜜や果実を好んで摂食するほか、昆虫なども捕食する。

オオヨシキリ(さえずり)

スズメ目ヨシキリ科
喧しいほどのさえずりから、別名を「行々子(ぎょうぎょうし)」と言う。 只見では夏鳥で、河畔や休耕地のヨシ原などで観察される。

キバシリ

スズメ目キバシリ科
キツツキさながらに樹木の幹を生活の場とする小鳥。動きは素早く、種名は漢字で書くと「木走」。 只見では留鳥で、主に針葉樹林に生息する。

ミソサザイ(さえずり)

スズメ目ミソサザイ科
森林に生息する焦げ茶色の小鳥。只見では夏鳥。 沢沿いにいることも多く、流れの音にかき消されないためか甲高いさえずりを響かせる。

クロツグミ(さえずり)

スズメ目ヒタキ科
大型のツグミの仲間。雄は美しくさえずり、時に他種の鳴き声を真似ることもある。 只見では夏鳥で、森林で普通に見られる

コルリ(さえずり)

スズメ目ヒタキ科
寒冷地の森林に生息する夏鳥。さえずりは「ピッピッピッ…」という前奏のあと「チョリリリ」と締めくくる。浅草岳の山麓などで聞かれるが珍しい。

キビタキ(さえずり)

スズメ目ヒタキ科
福島県のキャラクター「キビタン」のモデル。夏鳥で、雄は黄色と黒色のコントラストが美しい。適応力は高く、様々なタイプの林に生息する。

オオルリ(さえずり)

スズメ目ヒタキ科
日本三鳴鳥のひとつに数えられる夏鳥。渓流沿いの林を好む。瑠璃色の雄は樹頂などのソングスポットにとまり、複雑かつ美しいさえずりで鳴く。

スズメ

スズメ目スズメ科
人家周辺で見られる最も身近な鳥類の一つ。只見においては、春-秋は集落周りに多いが、冬は渡っているようで見かけなくなる。

キセキレイ(さえずり)

スズメ目セキレイ科
川の上流域に多いセキレイで、レモンイエローの腹面が美しい。只見では夏鳥。

セグロセキレイ(さえずり)

スズメ目セキレイ科
礫の多い河原を好むセキレイ。頭部が黒く、白い眉斑がある。やや濁点の入る声質で複雑にさえずる。

カワラヒワ(さえずり)

スズメ目アトリ科
只見では夏鳥で、3月より渡来。体羽は抹茶色だが、飛ぶと黄色の羽が目立つ。植物の種子などを採食する。

ホオジロ(さえずり)

スズメ目ホオジロ科
林の縁などの明るい環境を好む小鳥。 さえずりは「一筆啓上,仕り候(いっぴつけいじょう,つかまつりそうろう)」と聞きなされる。

ノジコ(さえずり)

スズメ目ホオジロ科
本州北部の日本海側で繁殖し、福島県では主に会津地方の山地に分布する小鳥。川沿いなど水辺の林に多い。